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第1級陸上特殊無線技士を受験するべき10の理由

1 第1級陸上特殊無線技士について

まず、第1級特殊無線技士とは、無線局の多重無線設備の技術操作または、操作の監督を行うことができる資格。

また、直接無線局の無線設備の技術操作または、操作の監督を行えるだけでなく、基地局や陸上移動局等の無線設備を点検し、保守や検査を行う登録検査等事業者の点検員として従事することができます。

通称「1陸特」と呼ばれています。

1陸特は国家資格で受験者数は毎年10000人で合格率は約30%です。


2 国家試験科目について

(1)無線工学
ア 多重無線設備(空中線系を除く)の理論、
構造及び機能の概要
イ 空中線系等の理論、構造及び機能の概要
ウ 多重無線設備および空中線系のための測定
機器の理論、構造及び機能の概要
エ 多重無線設備及び空中線系ならびに多重無線
設備及び空中線系等のための測定機器の保守及
び運用の概要
(2)法規
電波法およびこれにもとづく命令の概要

無線工学は1問5点で24問あり 75点/120点満点で合格です。

法規は1問5点で12問あり40点/60点満点で合格です。

無線工学については複素数計算はありませんが、対数はしっかりと頭にいれておかないと合格は難しいでしょう。


3 1陸特は電波の基礎を楽しく学べる

1陸特は電波の国家資格の中でも比較的取りやすい資格の1つです。

1陸特を受験することで電波のことをじっくりと勉強するきっかけになることは間違いないと思います。
計算自体がそこまで必要とされていないので、電車での移動中等で問題に目を通すことで学習時間を確保できたりします。


4 1陸特からさらに上級資格へとつながる

1陸特で対数の計算が身につくと今度は1アマへのチャレンジのきっかけになります。もちろん1アマは範囲が広いので1陸特の知識だけで立ち向かうことが困難ですが、電波の基礎を覚えたことでさらなる高みを目指そうというきっかけになることは間違いないでしょう。

現に多くの人が1陸特→1アマへとステップアップしています。


5 プロ無線技士としての自覚がでる

電波法は、電波の公平かつ能率的な利用を確保することによって、公共の福祉を増進することを目的にしています。

1陸特の資格を得ることは、適正な法律の執行義務を有するため、まずは自らしっかりとその責務を全うしなければなりません。そのため、違法局等の適正でない運用者に対して毅然とした態度で接するようになります。

アマチュア無線技士の趣味の世界とは違い、プロ無線技士としての自覚が生まれます。

6 今まで以上にアンテナに詳しくなる

アンテナは設備の外にあるため、用意に見ることができます。1陸特の資格勉強において、今まで聞いたこともなかったようなアンテナの名前を知ることになります。(電磁ホーン、グレゴリ、スロットアレー等)
好奇心が強いと、一度本物のアンテナを見てみたいと思うようになります。あれこれと検索して、アンテナを見に行き、実際に写真をとったりするのが楽しくなったります。

7 電波の不思議な現象を計算できる

山岳回折(直接波が山岳等のナイフエッジ状障害物に当たることによって向こう側にも電波が伝搬する)のフレネルゾーンの計算等でさらに知識を深めて、無線運用を楽しむことができます。

計算自体は公式があるので複雑ではありませんが、どうして公式がこうなっているのかを知りたくなるため、さらに上級資格を目指すようになります。


8 時代の趨勢を知る

携帯電話の普及と多重通信の発達により、4Gから5Gへと発展しようとしている世の中で1陸特の知識がますます求められています。(もちろん興味なくても生活できますが)
1陸特の資格を有することで、さらに社会に向き合って生活することが可能になります。

合格したかどうかが問題ではなく、いつも興味をもってテキストを開くだけでも知識は増え、人生が豊かになることは間違いないと思います。


9 受験料の安さが魅力


1陸特の試験手数料は5300円と魅力的な安さです。勉強のためのテキストは3000円前後しますが、試験が終わってもいつでもパラパラとめくって知識を再確認できたりするので最高の教科書です。

試験に受かろうと思って勉強すると精神的ストレスが大変ですが、楽しもうと思って勉強するとますます知識が深化し、四六時中無線のことを考えているようになります。きっかけになるのであれば1陸特の受験料は大変魅力的だと思います。


10 試験会場が魅力

東京受験は
日本無線協会本部
東京都中央区晴海3ー3ー3で行われます。

普段あまり海を見ない生活なので「勝どき駅
の階段を上がったときの潮の匂いに気持ちが昂り
ました。やっぱり海はいいですね。試験前なのに
リラックスして会場にはいることができました。


始発で試験会場近くのデニーズにいき、血糖値の高い朝食を撮りました。受験を理由にしたちょっとした小旅行だったので、少し楽しかったです。

人生をかけた試験ではないので、楽しむことをまず考えて試験に挑めば、きっと最高の結果もついてくるんじゃないかと思います。

さあ楽しんで1陸特に挑みましょう!