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【習い事】子供をピアノに向かわせる3つのテクニック

習い事をさせるならピアノがよいと考えている人が多い。ピアノを習わせたいという意見は常に水泳や英会話と並び、上位に位置する。

そこでなぜ子供にピアノを習わせたいと思うのかを3点挙げてみる。



1 おしゃれ
ピアノを習うとどことなくおしゃれな感じがする。もちろん、立派な理由である。ピアノは高価で一定の年収がないと手が届かないイメージがどうしてもあるので、昔からおしゃれなイメージが定着している。

2 ことあるごとに目立てる
保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校でピアノのない場所はないと言っても良い。学芸会や発表会ではピアノは弾く機会がないかもしれないが、鍵盤ハーモニカを弾く機会は沢山ある。そのような場面でピアノ経験者はもれなく目立つことができる。

3 両手が使える

人は生活していくうちに利き手を優先して使おうとする。ピアノを練習することによって両手を使うので左右のバランスを整えることができる。もちろん、指先を使うことで脳の刺激にもなる。


もちろんまだほかの理由で子供にピアノを習わせる方もおられると思うが、大別すると上記の3点になると思う。


さて、優秀なご子息ご令嬢を育成し、親御さんもご満悦といきたいが、現実はあまくない。

親が一生懸命になって子供をピアノに向かわせれば向かわせるほど、子供は苦痛になる。

多くの親御さんは子供はピアノに向いていないと落胆し、ピアノを止めることになる。

せっかく安くないピアノを購入し、レッスン料を払って時間とお金を費やしても「向いていない」という理由でやめてしまっては改善点を残したまま子供に人生を歩ませることになってしまう。


さて、そこで子供にピアノを継続させ、自信を取り戻すためのテクニックを3点挙げる。

1 親の姿勢を改める

ピアノを拒絶するようになる子供の親御さんの多くは、「ただやらせる」のみになっている。また、子供が何度やっても出来ないと怒る。その態度を改めないと子供は次第に拒絶反応を示すようになる。

子供は親の姿勢を小さな頭でつぶさに観察している。親がテレビや携帯電話を見ながら子供にピアノの練習をしなさいと言って真面目に練習する子がいるとは思えない。

子供にピアノの練習をさせる以上は、①何の曲を②どのレベルで③何回間違えて弾いたか④昨日から成長したか 等を克明にメモして一緒になって活動する気持ちが大切だ。

2 CETを大切にする

CETとは自分の造語である。C はConfidence EはEffort TはTecnique それぞれ自信、努力、技術の頭文字をとっている。

ピアノを練習させる目的を改めてはっきりさせる必要がある。私の場合は「継続性と自己修正力の向上」だった。わかりやすく言うと毎日何かに打ち込ませることで継続の重要性を理解させ、周囲と協調する大切さを音楽を「通じて」学んでほしいと願っている。

1つのことに習熟すると「自信」と「努力の重要性」を学び取ってくれると信じている。「技術」は自分には教えることができないので音楽教室で学ぶことになるが、そのほかは家で教えることができる。いや、家でないと学べない。

3 絶対に怒らない

仕事も家庭も怒って解決することはまずない。しかしなぜか子供には怒ってしまう。こうあるべきという親の思い入れの強さからついつい子供のためを思い行動してしまう結果が「怒り」につながる。

子供が簡単なことでもこなせない姿を目の当たりにすると、なぜこんなことができないのかと悲しい気持ちになる人が多い。
「できない」だからこそ継続して物事に立ち向かう大切さが身につく。何事にも簡単にできてしまう子がいると逆に成長して大人になったときに挫折したら立ち直れなくなる。小さい時に色々な壁にぶつかってその壁を克服する大切さを学ぶのが大切だ。

一緒になってできない理由を明確にし、どうすれば克服できるのかを一緒になって考えることが大切であり、親の姿勢の見せ所だと考える。

親が子供に対して怒ってしまうと子供の自信喪失と継続性を失いピアノ以外の習い事でも学校の勉強でも上手くいくことはないだろう。


まとめ

親は子供に何のためにピアノを習わせるのか。
決してプロのピアニストになってほしいからではないだろう。ピアノを通じて学んで欲しいことがあるからではないだろうか。
そうであるならば、ピアノを通じて自信と継続の大切さを学んで欲しいと親が常に考えていなければならない。
感情に左右され、怒ってしまっては親の信頼は損なわれ、やる気のない子供に育ってしまう。
上記に挙げた3つのテクニックを駆使して子供とピアノの向き合い方を見直して見てはいかがだろうか。